植物を育てて1年ちょっと
このブログは、植物の観察日記ついでに自分の文章力を見直すために始めました。
日記という感覚なので、自分が思ったてきとうな事も書いていたのですが、段々とうかつなことは書けないなと思い始め更新するのが億劫...ついにはお休みモードに...
ですが、年も新しくなったのでこれを機会に細々と更新を再開しようと思います。※1月上旬に書いていたのですが3月になってしまいました...
植物を育て始めて、ようやく1年ちょっと経過しました。
中学生くらいの時に無印良品で10円玉くらいの小さな鉢に植えられたサボテンを買った記憶はありますが、”育てる“というより”飾る“という意思だったので、育成歴は0からのスタートです。思えば、残酷な事をしました。
最初の植物・アデニウム 元気いっぱい
1本のアデニウムから今では100株以上植物が増えました。
種類はさほど多くなく、同じ種類を複数育てています。その種類の性質が知りたいので少なくとも2株は比較して育てたいです。(1株だけだと調子を崩したときに何が原因なのかわかりにくいじゃないかな?という憶測です...)
この場所だったらどうか?こちらでは?と場所や水やり頻度、用土の大きさを変え変化を観察して楽しんでいます。特に好きな種類の鸞鳳玉は米粒サイズからソフトボールサイズまでいます。並んだらマトリョーシカみたいになるでしょう。
サボテンは毎日見ていると成長してるのか?と疑問に思うくらいゆっくりした植物ですが、ふと気付くとひとまわり大きくなっていたり花を咲かせたりとゆっくりながらも成長してることを教えてくれます。急いで消費する時代と真逆の存在です。その点も好きな理由です。
最初のサボテン白星 元気に育っています
なるほど柱育成記
初めての長野遠征で仲魔になった、なるほど柱の育成記録
仲魔になったばかりのなるほど柱。5月下旬
トリコセレウス なるほど柱(珍宝閣)
Trichocereus macrogonus f.monst.
信州西沢サボテン園で仲魔に、大稜柱のモンスト(突然変異)でツヤツヤの緑のイルカみたいになったサボテン。
大稜柱はこんな姿らしい(Wikipediaより)
かなり姿形がかけ離れている。
なるほど柱の性質を知るために大稜柱を調べてもあまり育成記録はなく、なるほど柱より控えめな人気のようだ。
育成環境
室内LED育成:光量4〜3万lx、日照時間12h程
温度:最高38〜最低24(LEDが落ちたら温度を下げる、床は育苗マットで暖かいが気休め程度)
風:日中は換気、夜間はサーキュレーターによる攪拌
湿度:最高60最低30平均50台
用土:赤玉主体のもの
水やり頻度:初期は1週間に一度冠水だったが、ある理由により10〜2週間に一度
肥料:マガァンプ少量
7月上旬の状態。気持ち背が伸びて頭が太くなった。
底土が乾き切ってから触診し、柔らかくなったら冠水していたが見るたびに痣ができていることに気付いた。(画像真ん中くらいの黒い点)
調べてみると炭疽病っぽいがサボテンおじさんに相談すると「生理的なものに感じるからそのままでいいのでは?」というアドバイスをもらった。自分もそのままでいいんじゃないかなと思ったので特に何もせずに様子見。
1週間経つと黒点部分は瘡蓋のようになっていった。
この黒点はどうも冠水後に発生しているように感じ、これ以来冠水の頻度を落とすことにした。
元々、辛めの水やりだったがさらに辛めにしてもこのなるほど柱は丈夫なようでこの時点で頭を握って持ち運べるほどだった。
さらに1ヶ月経つと子株が生えてきた。8/28
自分の記憶の中ではあんまり成長していないイメージだったが初期の時と比べると、長くなったようである。写真を撮るのは些か面倒ではあるが成長過程がよくわかるので、みんなの写真を定期的に撮ろうという気になった。
9/14のなるほど柱。
子株がのびのび伸びていく。
成長が遅いという評判だが、意外と伸びていく。
丈夫です
鬼面角が咲きました
コストコで仲魔にした柱サボテン、鬼面角の花が咲きました。
鬼面角(Cereus repandus)
庭や遊園地に刺さっているなぁぐらいしか知識がないのでこの機会にwikiで調べるとペルーのリンゴサボテンとのこと。ペルー生まれ、南アメリカ育ちなのだろうか?
室内の普通の照明の下にいた子なので、根や木の状態は芳しくありません。
引っこ抜いて殺菌剤に浸け、2週間くらい転がし植え込みました。台風や風の強い日が多く5、6回鉢ごとひっくり返されてしまいましたが一本だけ花を見せてくれました。
用土は自分で配合したものは勿体無いと思い、ホームセンターで園芸用培養土とサボテン培養土をてきとうに買い、混ぜて使いました。(底土・木炭・用土・マガァンプ等、順番は変わりません。)
植え込んで1ヶ月ほど経つと一番根の調子がよい子だけ、花芽がつきました。(他の子は成長点に動きが見えず、一向に太らないので根が動いていない気がします。)
8/9頃
8/15頃
動きが早いです
8/17 鳥のような姿になってきました。
下にいた花芽達は黒ずんでいたので、虫か何かにやられたのかな?と思いベニカを吹きかけましたが、かえってこれが悪かったのか朝起きると燃えかすのように地面に落ちてしまいました。
8/19 茎?は野外用の電源ケーブルくらいしっかりとした感触。花というよりはこの世の生き物ではないような姿に感じます。
花芽を見つけて2週間ほど経ったので、今夜咲くのかな?と思い1時間毎に観察しました。
同日19:48 開き始めました
20:54 ふんわりし始める
21:38 まだ開きません
22:49 もう少し
0:28 咲きました。自分の環境では5時間ほどかかりました。
花の直径はおおよそ18cm。雌蕊が垂れているのが気になりますが、厳しい環境なのに花を見せてくれて鬼面角ありがとう。
花の匂いは特別珍しい匂いではありませんでした。
翌6:33 花は閉じていきます
8:40 完全に閉じました
日暮れ前に戻ると茎ごと落ちていました。
抜けた後は細い管がだらりと下がっておりややグロテスク。
毎日、触診したり成長点を観察する以外何もしていないのに花を見せてくれてありがとう。
一夜限りの花、来年もお願いします。
いろいろ発根(里芋の記録2)
運悪く手に入ってしまったベアルートのグラキリスが発根していました。(里芋と呼んでいます)
普段は水槽にいる花牡丹の後ろにいるので、存在感がありません。
初めは毎日観察していましたが、ここ数ヶ月放置気味でした。株が柔らかくなったり、用土(砂)に指を入れてサラサラだったら水やりする以外はなにもしません。
※七月初めに書いた下書きを流用しています。
非常に弱い光線と少なすぎる水やりで葉の出が悪いです。(照度は5000luxいくかいかないぐらいの弱さ)7月始めごろの写真
ありもので作った鉢、通気しやすいようドリルで脇に穴をあけてあります。
一番初めの発根管理をしてから1、2ヶ月後にやり直しました。発根促進剤は少し薄めにし、浸けたのは半日くらいだったと思います。
一回目と大きく違う点は切断面に挿木用の薬を塗りました。薬の名前は忘れてしまいました。少し癖があり完璧に乾かないと薬と用土がくっついてしまい、根によくなさそうなのでつけて1週間くらい乾かしてもよかったかもしれません。(パン粉のようにみっしりと用土が切断面にくっついていました。薬はオレンジ色の歯磨き粉みたいなやつでどこにでも売ってる)これは、失敗したと思いましたが下手に何度もいじるよりそのまま見守ったほうがいいだろうと思い、見なかったことにして用土が乾いたら水、乾いたら水を繰り返しました。
切断は園芸鋏ではなくカッターにし、繊維を潰さないよう一刀で引き抜くようにして切断。ギコギコしたり鋏で切ると切断面が潰れてよくないんじゃないかなぁと思ってのこと。
用土は赤玉、鹿沼、パーライト系のものから川砂だけに変更しました。理由は荒く硬いので根が出にくく、出ても相当力を使うんじゃないか?という初心者の憶測です。
後押しになったのはサボテンオークション日本さんのハウス内の様子と同園の5、6年前のブログ、龍胆寺雄氏の本です。
本によると輸入サボテンは川砂か赤玉の細粒が良いと書いてあり、オークションのハウス内も川砂で管理している株があったので、サボテンもパキポディウムも輸入されて根がないものは細かい用土がいいんじゃないか?と妄想し自分も川砂を用土に採用しました。
気温と鉢内温度は昼は暖かく夜は涼しくなるようにしていました。
最高気温35℃最低22℃(夏場はもっと暑く+5℃ほど)
鉢内温度は最高42℃最低22℃程度。
湿度は最高を60%程度として除湿器で調整していました。(平均50%、水槽の中に置いていたのでもう少し湿度はあったかもしれません)
加温はヒートマットとレンズヒーター、砂を触ると砂風呂みたいに暖かい状態
通風は24時間つけっぱなし
水やりは5日に一回くらいでしょうか。かなりズボラに管理をしていたのでもう少し間隔が空いてる日もあると思います。用土は1日でほぼ乾く環境。
4月くらいまでは湿度が低かったので1日2回ほど葉水と株に霧吹きをしていました。その後は一切使いませんでした。
持ち運んで観察できないので、段々てきとうな管理になりましたが、生き延びてくれてよかったです。
よかったよかった
底まで根が張っていませんが、結局引き抜いてしまいました。(スペース確保のためにも)
写真を撮っていませんが、今は外の簡易ビニールハウスに用土も川砂から赤玉主体に変更し、外管理にしました。タイミングとしては早すぎる気もしましたが、早く根を充実しないと寒い冬がやってくるので無茶ですがお引っ越しです。(遮光40%くらいの環境+個別寒冷紗をのせています)
機嫌を損ねないといいのですが....
ようやくスタート地点に立てた里芋、無事に育ってほしいです。
接木のランポーも発根しはじめました(7月初め頃)
これは接ぎ降ろしに該当するのだろうか?
切ってから断面を上にして扇風機、その後乾いたら上下を自然にし、鉢の上に置いて(宙ぶらりんの状態)直射日光が当たらない環境でそっとしておいたら、根が出てきました。根がはっきりわかってから植え付け(写真無し)
断面にはルートンとオーソサイドをかけました。
主根周りが赤かったので切断した雷帝も1ヶ月ほどで発根。
サボテンおじさんは「自分だったら切らない」とのことでしたが、赤い部分を見るともやもやするので切ってしまい後悔したサボテン。
赤いのは表面だけだったので切る必要はなかったです。勉強になりました。
切断後の手順は接木のランポーと同じ。どうしても生き残ってほしかったのでより日陰に置いて大事にしていました。
(根の表面だけ赤い場合は指でこすって、赤い部分が落ちればそれでいいのだろうか?)
里芋(グラキリス)が葉を生い茂らせたりしたらまた続きを書こうと思います。
しわしわ
蘭鉢用ホルダーに乗せたラウイがしわしわになりつつありました。
ややしわ
前に水やりしたのが1週間以内だと思うので、エケベリアって水飲みなんだなと思いつつ水を張って腰水します。
植え替え時の傷が目立ちます
今ある下葉がこれより上に上がることはなさそうです。
べろんとしていてなんだかなと感じますが、これからに期待です。環境が変わったので仕方ないと信じます。
LEDと外管理だとどう違うか試したかったのですが、どうにも個体に差があるなと思ったのでサボテンおじさんの所から生まれが一緒のラウイをまた仲魔にしました。
おじさんの所のラウイ。こちらは短め丸めの葉でより精霊っぽい。
カキ仔らしいのでLED育成予定のラウイとは同一人物のクローン。綾波レイみたいなものと解釈しますが合ってるのだろうか?
クローンなので個体差は僅かだろうから、環境の違いでどう変化するのか公平に比べられそうです。
ラウイの綾波たち
ラウイの話ばかりになっていますが、他の植物たちも同じように見守っています。
この暑さでも意外と動いているユーフォルビアホリダ。水をかけると棘が美しい飴色になります。
ランポー達も暑いのに花を咲かせていました。
暑いので無理せず
天使の輪の上で
エケベリア・ラウイ(Echeveria laui)の自然光で育てる方を蘭用のホルダーを使い簡易ビニールハウス上空に置くようにしました。
より高温の場所に置いて、鉢内温度を上げたら根が動いて成長が早まるのではというねらいですが、意味があるのかわかりません。
ラウイの周りに植物を置けないので退いてもらいたいのもあります...
宙吊りです
大船フラワーセンターで教わった「マグドガリー(隣のサボテンのこと)はハウスに吊るして鉢を熱くするといいよ」というアドバイスも実践してみます。
来た時より下葉が開いている気がしますが、まだ2週間も経っていないので気にしないでおきます。
※水やりをさらに少なめにしてもいいかもしれないと日記を書きながら思いました。シワが入るまで水をあげませんでしたが、肥料マグァンプをいつも通り入れているのと、ペレット肥料入りの用土を使ってしまったかもしれないので栄養過剰だなと今頃になって気付きました。サボテンおじさんの方も同タイミングで水をあげましたが、全くシワが入ってなかったのであちらの水やりはより少なくしようと思います。
鉢内温度を高くしたいので株に対して小さな鉢にしてあります。蘭ホルダーにはまらないので、段ボールを巻いて間に合わせます。なるべくなら黒いものにしたいです。
暇な時に蘭ホルダーをペンチで加工してかませやすくしようと思います。
輪の上で引っかかっているラウイ
強風が来たら落ちることが予想されます。
隣にいるのはオルテゴカクタス・マグドガリー(Ortegocactus macdougallii)。きれいな緑で好きなサボテンですが、今いる植物の中でずば抜けて扱いがわかりません。
簡易ビニールハウス上段の最高気温は40度以上いかないようにしていますが、上空はもっと暑いと思います。
この簡易ハウスは、狭い空間なので高温にするのは簡単ですが、放っておくと中は蒸し風呂になってみんな星になってしまいます。なので、風が通り抜けるようにして40度を限度に調整しています。
もう少ししたらLEDで育てる方のラウイもベランダから室内にいきます。
半分実験みたいになっていますが、ラウイには付き合ってもらいます。
葉が締まって、尚且つ早く大きくしたいという矛盾した目標ですが、試行錯誤してできるかできないかを理解したいです。
夏の水やり
夏の水やりは日が暮れてからします。
本当は早朝にやりたいのですが、朝やると昼、暑すぎて煮立ってしまうらしいです。
バケツの上に網棚を置いて植物に水をあげます。(そのまま水やりすると地面が湿ってジメジメするので面倒ですが自分で排水します)
久しぶりに水をもらう王綾波(Homalocephala texensis)と太平丸(Echinocactus horizonthalonius)
バケツが見えませんが、上から水をやると下に溜まる仕組みです。
アデニウムやアガベなど大きな深鉢の植物は鉢底から流れる水をさわると温かいので今日はどれくらい暑かったか教えてくれます。水道の水と同じくらいの温度になったらおわりなのですが、冷ますまで意外と時間がかかります。
みんな、おわるまで2時間くらいあげていたと思います。
水やりのタイミングですが腐らせたくないので、結局守りの水やりで育てています。(鉢底がカラカラに乾いて本体にしわや柔らかさが出るまであげない)
水が少なすぎてシワが入りつつある鸞鳳玉チューレンセ(Astrophytum myriostigma v. tulense)
一鉢一鉢、動かして水やりをするので時間はかかりますが、植物を観察して水やりする以外になにもしないので静かな気持ちになります。(例えると朝、誰もいない境内を歩くような心地)
おまんじゅうみたいな兜丸(Astrophytum asterias)
順番待ちや配置問題でよく植物の上に植物を置きます。
日が暮れると植物たちが怖く見えるのであまり近づきたくありませんが、今日は涼しくやり甲斐がありました。(虫が急に出てきたり、みんな異形なのでなにか怖さを感じます)
久しぶりの晴れ間が来るとお花畑を管理してる気持ちになります。